複雑な芥川賞。
2004年1月18日僕の好きな作家・綿矢りさが芥川賞を受賞した。
職業・本屋としては、好きな作家の本くらい、
本気で売っていきたいんだけど、受賞前に発注したはずの
『蹴りたい背中』20冊が運送ルートで行方不明になっている。
僕の店は地元の小さな本屋さん。
出版社や問屋さんから見ればいわゆる大きな売り上げは見込めない所。
でも、地元の、地域の人にとっては、そこしか本屋さんがない。
だから、20冊くらいはサクッとなくなる。
僕は受賞前、発売してからずっと仕入れて売っていたので
お客さんにも「ここのお店にはきっとある」と思って
来店されて、がっかりして帰ってゆく。
本はどこへ行ったのか。
おそらく、運送トラックに乗せる直前に受賞が決まり、
荷物が全部引っ張り出されて、大きな書店行きの荷物に
詰め替えられたのだろう(同じ日に発注した本が入ってきていないし)。
悔しい。
また、メディアの取り上げ方。これもちょっと。
「19歳が受賞した」
それだけなんっすよ、評価が。話題が。
作品の良さとかはまったく取り上げられておらず、
綿矢の年齢とかわいらしいってことくらいしか記事で読んでません。
このまんまじゃ、流行だけで終わっちゃったって事になりかねない。
作家と作品を殺す典型的なパターン。
1行目の表現から、彼女の感性の鋭さを感じる事ができる
素晴らしい作品なのに。
ちょっとなぁ。
違うよなぁ。
と、思う本屋の本音でした。
追記:
ま、高校生が『インストール』とセットで購入してゆく姿は、
良いな、と思います^^
皆、本は面白いよ!!
職業・本屋としては、好きな作家の本くらい、
本気で売っていきたいんだけど、受賞前に発注したはずの
『蹴りたい背中』20冊が運送ルートで行方不明になっている。
僕の店は地元の小さな本屋さん。
出版社や問屋さんから見ればいわゆる大きな売り上げは見込めない所。
でも、地元の、地域の人にとっては、そこしか本屋さんがない。
だから、20冊くらいはサクッとなくなる。
僕は受賞前、発売してからずっと仕入れて売っていたので
お客さんにも「ここのお店にはきっとある」と思って
来店されて、がっかりして帰ってゆく。
本はどこへ行ったのか。
おそらく、運送トラックに乗せる直前に受賞が決まり、
荷物が全部引っ張り出されて、大きな書店行きの荷物に
詰め替えられたのだろう(同じ日に発注した本が入ってきていないし)。
悔しい。
また、メディアの取り上げ方。これもちょっと。
「19歳が受賞した」
それだけなんっすよ、評価が。話題が。
作品の良さとかはまったく取り上げられておらず、
綿矢の年齢とかわいらしいってことくらいしか記事で読んでません。
このまんまじゃ、流行だけで終わっちゃったって事になりかねない。
作家と作品を殺す典型的なパターン。
1行目の表現から、彼女の感性の鋭さを感じる事ができる
素晴らしい作品なのに。
ちょっとなぁ。
違うよなぁ。
と、思う本屋の本音でした。
追記:
ま、高校生が『インストール』とセットで購入してゆく姿は、
良いな、と思います^^
皆、本は面白いよ!!
コメント